愛する者を看取ったひとりの老婆は今日エピローグ綴ってお迎えの時を待つ
「やがて… いずれ…そこに行くからね」花瓶を置いて 写真の中に映る過去と話している
ゆりかごを揺らし あやした子供らも大きくなり願った通り巣立った今は都会で暮らす
「時間みつけて逢いに行くからね」電話の声は想い出の歌のよう静かに聞いている
みんな いずれそこに逝くからね生きたいように今日を生きるさそして愛しい君をぎゅっと抱きしめる